
シャーロック・ホームズの魅力
シャーロック・ホームズの魅力
古今東西に渡る様々な小説のなかで、シャーロック・ホームズのシリーズほど世界中の人々を引きつけるものはないでしょう。
ミステリーというジャンルを越え、もはやシェイクスピアやディケンズと並ぶ文学の古典とまで言えます。
コナン・ドイルが書いた原典は絶えず読み継がれ、またラジオ、映画、マンガ、時代設定を変えてテレビのドラマシリーズにと、様々にそのストーリーはアレンジされてきました。
そして、新しいメディアには必ずその作品が採用され、若い世代を引きつけているのです。
ホームズのパーソナリティ、初期の彼はやばい
このシリーズの魅力の第一は、何と言ってもホームズその人のパーソナリティにあるでしょう。探偵として天才的な推理力に恵まれているにもかかわらず、世俗的な野心に乏しい趣味人的な性格の持ち主。
特に初期の作品で描かれる彼はかなりな変人と言ってよく、コカインやモルヒネを手放せない麻薬中毒者です。
こういう一種異常な人間だからこそ、数々の奇妙奇天烈な事件を解決に導けるのでしょう。
名探偵すなわち変人というイメージを作り上げたのは作者コナン・ドイルの大変な功績で、そのフォーマットは今にいたるまで受け継がれているといえます。
そして、当然ながら、作品そのものの魅力も見逃せません。
シャーロック・ホームズの短編集
特に初期の短篇群は読み応えがあり、再読再再読に耐える出来栄えです。
「赤毛組合」「まだらの紐」「唇のねじれた男」「白銀号事件」などは名篇そのもの。
本篇を読んでいなくても、そのストーリーに聞き覚えのある人も多いはずです。
これらの作品は発表当時も大評判となり、連載された「ストランド・マガジン」はホームズものの人気とともに発行部数の増加を重ねたそうですが、それも納得です。
そしてその人気は映画やテレビに飛び火し、現在にまで及んでいます。
映画やテレビでも
ホームズものの映像化作品の中で評価の最も高いのが、衆目の一致するところ、イギリスのグラナダテレビが製作した「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズでしょう。
おそらくこれほど原作に忠実な映像作品は他になく、特にジェレミー・ブレット演じるホームズはその決定版と言い得ます。
このドラマも余りの好評ぶりにほとんどのドイルの原作を映像化していて、原作を読まなくてもこのシリーズを見れば、全ホームズ物語の詳細を知ることができるほどです。
このドラマは日本ではNHKで放送され、やはり大好評を得ました。
最近ではベネディクト・カンバーバッチ主演の「SHERLOCK(シャーロック)」がテレビシリーズとして大人気ですし、また、ロバート・ダウニー・ジュニアがホームズを演じた映画版も大ヒットしました。
これからもホームズ物語は世代を越えて全世界の人々を魅了してゆくことでしょう。
そして、おそらく読書の習慣が廃れていったとしても、ホームズものだけはいくつかの古典とともに読み継がれてゆくのだろうと思います。


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