斬新な世界観で描かれる科学的超能力バトル ウィザーズ・ブレイン1巻

斬新な世界観で描かれる科学的超能力バトル ウィザーズ・ブレイン1巻

斬新な世界観で描かれる科学的超能力バトル ウィザーズ・ブレイン1巻

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斬新な世界観で描かれる科学的超能力バトル ウィザーズ・ブレイン1巻

ウィザーズ・ブレインのお話としてはボーイ・ミーツ・ガールといえます。

主人公である錬がヒロインのフィアに出会い始まる物語。

ある種ベタな物語といえると思えますが本作はそれまでにない斬新な要素を入れることでそれまでにない物語となっています。

それまでにない斬新な能力描写とは

本作では魔法士と呼ばれる脳に特殊な装置を取り付けた者たちが超常的な力を発揮します。

炎で作り出した槍で攻撃したり、氷の盾で攻撃を防いだりという見たことがあるものから光速の99%で動けるようになるなど話を成立させるのが困難ではないかと思えるほど強力なものまで多くの能力があるのですが、それらすべてに科学的な理屈のもとで行われているのが本作を独自の作品としている一番の要素だと思います。

炎や氷を生み出す能力は「分子運動制御」と称し氷を作り出したときに発生した熱エネルギーを使うことで炎を生み出す、「自己領域」という物理法則を書き換える特殊な力場を作り出しその中で高速で動くなどただ超能力というだけではなく複雑ではあるが斬新で面白い理屈で行われている戦闘は他にはない頭を使いながら読ませるものとなっています。

魔法士たちは強大な力を使えますが、何でもできるというわけではなく炎や氷を生み出せる能力を持っていても身体能力は普通の人間であったあり逆に通常の身体能力の何倍もの速度で動ける能力者は、遠距離を攻撃する能力は持っていないなど得手不得手があり、それは「騎士」などといわれる系統に分類されます。

ほとんどがお互いの手の内がわかった状態で戦わなければならず実力の差がある相手に勝つのは難しいのですがだからこそ自分の出来ることを工夫して戦うというのが本作の大きな魅力となっています。

終わりかけた世界

本作の舞台は実際の地名などそのまま使い発展した未来という設定なのですが恐ろしく厳しい世界となっています。

過去に起こった戦争によって世界は分厚い雲に覆われ一年中吹雪が吹き荒れ日が差さない冬の世界となり自然界は崩壊しています。
人類は戦前に作られたシティと呼ばれる外界から隔絶された巨大都市に住んでいるのですが世界に数えるほどしか残っていません。
そのうえシティを機能させるためには魔法士の犠牲が必要というあまりにもひどいしか言いようがない世界観となっています。
ただその中でもシティの人々は猫を心配するなど普通の生活を送っていたり、シティ以外にも生きるすべを見つけ出して明るく暮らす人がいるなど決して悲壮感しかない世界というわけではなくごく普通に暮らしている人もいます。
だからこそ世界を維持するのには犠牲が必要という考えが世界を覆ってしまい誰が悪いということではないある意味最も残酷な世界となっています。
超常的な力を持った魔法士たちでもあらがうことすらできない絶望的な世界の物語ですがだからこそあきらめずに前に進もうとするキャラクターたちがとてもまぶしく美しい存在となっています。

まとめ

ウィザーズ・ブレインの全体の作風としては厳しい世界の現実を余すことなく描いているため非常に息苦しいものになっていますがキャラクターのやり取りは軽快で明るいものとなっておりただ暗いだけの作品にはなっていません

特に主人公の兄の真昼と姉の月夜のやり取りは兄弟間の信頼関係を表しながらも心温まるやり取りとなっており作品を明るい雰囲気としてくれました。

作者である三枝零一先生はもともと理系で博士号をとる寸前までいっていた学者でありその知識を存分に生かしつつライトノベル的な明るさも十分に取り入れられた作品だと思います。

設定は斬新でも根底にあるのは誰かを助けたいという純粋な思いを描いた作品でもあるので誰にでも進められるお勧めの一本です。

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