
漫画原作について想像すること
漫画原作について想像すること
私が子供のころ、漫画雑誌に掲載されている漫画には、けっこうな割合で原作がついていました。
表紙に「原作×× 漫画〇〇」と書かれていたものです。
それがいつのころからでしょうか。
小池一夫とかのビッグネームは別として、原作者の書いてある漫画は消えてしまいました。
私はそれを、今の漫画はみなマンガ家がストーリーまで考えて描くので、原作者は不要になったのだ、と思っていました。
でも、どうやらそうではないようです。
数年前、ある女性向けのコミック誌で、こんなことがありました。
同じ原作を間違ってふたりの漫画家に送ってしまい、同じストーリーの漫画がふたつできてしまったのです。
それなら一方を没にすればよいものを、
「同じ原作を、ふたりの漫画家さんがどのように演出したか、お楽しみください」
という苦しい言い訳をして、ふたつとも掲載していました。
私はそれを見て、ああ、今でも漫画の原作はあるのだな、ただ、表に出ないだけなのだな、と思ったのでした。
ではなぜ原作者の名前が消えたのか。
三つの原因を想像しました。
一つ目は、原作者の地位が低下したのだろう、ということ。原作者ばかりではありません。アシスタントの地位も低下し、作品に名前が出ることはなくなりました。
二つ目は、原作というものが単におおまかなストーリーを提供しているだけ、ということ。つまり原作ではなく原案ということ。先の例では、同じ原作なのに、セリフも物語の細部もけっこう別物でした。漫画にとって原作とはその程度のもの、と見なされているのではないでしょうか。
三つ目。これは本当にもう勝手な想像に過ぎないのですが、読み切り連載の場合、原作者が複数いるのではないか、ということ。テレビドラマでも、一話完結型の場合、毎回シナリオライターが違う、といいうことはよくあることです。
これと同じことが漫画でもあるのではないのかな。だから、毎回違う原作者をいちいち明記したりはしない。
そういうことではないかと思うのです。
どれも勝手な想像にすぎません。ご笑読あれ。


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